バイオクリーチャー・ライジング
今回もGyaOで見た作品。
毎回毎回よくぞZ級ばかり選んで配信してくださるものだと感謝しております。
それにしても凄い!
上には上がいる。
それを痛感させられた作品でした。
過去に見たZ級の中でも五指に入るくらいのダメっぷりです。
その凄さときたら、前回見た「トゥーム・ソルジャー」が名作に見えるほど。
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この作品、プロデューサーも、監督も、脚本も、撮影も、編集も、録音も、
ぜ~んぶPatrick Desmondという人が担当しています。
言い換えれば彼の自主制作映画と言えるのかもしれません。
何でこんな映画を拾ってきちゃったんですかねぇ。
なので映像も音声もカメラワークも演技も、何もかもが素人臭さ丸出し。
まるで家庭用のデジカムで学芸会を撮影しているよう。
それに輪をかけて酷いのが脚本・構成。
誰が・どこで・何をやっているのかがさっぱりわかりません。
ストーリーがぶつ切りでショート・ショートを何本も続けて観させられているかのよう。
映像全体に統一感が皆無です。
それでも、見続けていれば少しは分かるだろうかと思っていましたが、最後まで見ても何が何やらさっぱりわからないまま終わってしまいました。
ただ単に「カッコいい!」と思う部分を乱雑に撮って繋いでいるだけ。
それでいて、バイクの追跡でウィリーしたり、格闘シーンでスローモーなバク転をしたり、そういった類の無駄に無意味なシーンを入れ込むので、全体的な雰囲気がとっても中二病っぽいんですよね。
でも今の中学生ならばこれよりもマシなものが作れると思いますよ。
そもそも最後に出てくる謎の生物兵器も、「地球上のすべての生物の遺伝子を分析し、その優れた部分をあわせて創り上げた新たな生命体」ってところがまさに中二病。
「ぼくのかんがえたさいきょうのせいぶつへいき」ですか?
出演陣の演技もひっどいよー。
一番の芸達者は「なんど言っても言うことを聞こうとしない犬」かも。
人間たちはぐっだぐだ。
撃たれて血が飛び散るシーンで、血糊をぶちまける手が映り込んでいるのは、こんなの絶対おかしいよ。
途中何度睡魔に襲われたことか……。
というかあまりにも退屈でわけがわからないので小一時間ほど寝ちゃいましたよ。
それくらいつまらない。
本当の猛者にしかお勧めできない作品です。
我こそはと思う猛者以外の方は観てはいけません!!
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作品情報
原題:The Absence of Light(IMDB、トランスワールドアソシエイツ)
制作:2006年、アメリカ、New Illusions Pictures
時間:77分
トレーラー:
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