バイオハザード3077
特殊能力を持ったヒロインが、運命に翻弄され巨悪な陰謀に巻き込まれていく様を描いたSFアクション!一度見ただけで遺伝子レベルまで他の種族を模倣できるという特殊能力を持つ主人公・オーロラのもとに、ある日かつての同僚からアンドロイド護衛のために惑星行きの宇宙船に搭乗してくれという依頼が舞い込んでくる。しかし、その宇宙船に乗っていたのは数体のアンドロイドと、遺伝子操作に失敗しゾンビ化した人間だけだった…。
これは酷い。
ガチでそう断言できる作品です。
Z級ダメ映画には慣れているはずの私でも、久しぶりに5分で投げ出したくなるような作品でした。
まずもってストーリーが謎。
地球とアンドロメダの100年の戦争が終わったとか、ロボット兵がどうこうとかのセリフがありますが、主人公たちが何をしているのか、何をしようとしているのか、画面からさっぱり伝わって来ません。
思わせぶりなシーンやセリフばかり繰り返され、肝心の状況は意味不明。
わけがわからないまま、見ているものを置いてけぼりでストーリーが進みます。
とりあえず上司のモノマネをしたら首になって、モノマネをけしかけた張本人から罪滅ぼしに仕事を紹介されて、よくわからないロボットの警備なのか荷物なのかわからない仕事をすることになって……
わかるのはそれくらいしかありません。
当然のようにCGもいつの時代のものかといいたくなるチャチさです。
途中のシーンで主人公にそっくりのロボットが出てきますが、あとのシーンでの登場はもちろんなく何だったのか謎のままです。
早送りをしたわけでも見ながら意識を失っていたわけでもないのに、なぜかつながらないシークエンス。
もうすべての伏線が投げっぱなし。
本当に見ているのが苦痛になるほどメリハリがなく、わけがわからないんです。
そして最後のオチのお適当さ。
笑いどころのないZ級ダメ映画の辛さときたら本当にもう……。
これは実際に見ていただかないとわかっていただけないかもしれません。
それと緊張感のない中年女性の裸体を、さも「サービスですよ」とばかりに見せられてもこちらが困ってしまいます。
この手の映画に慣れている猛者でもお見舞いされてしまうかもしれません。
恐ろしい映画だ……。
そうそう、途中で出てきた学者がどこかで見たことある人だと思ったら、「オデッセイ5」でダメ宇宙人を演じていた人じゃないですか!
いや、なんで自分も覚えていたんだという話ですが。
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作品情報
制作:2007年、アメリカ、Braidwood Films
監督:Andrew Bellware
主演:Clare Stevenson
時間:84分