ダメ映画レビュー

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装甲兵機 メタルハンター

ロボットと人間が共存する街“ニュータウン”。GNNの女性特派員・クリスチャンがニュータウンでサッカー風景を取材中背後で言い争いが起こり、次の瞬間ロボットがチームメイトを殺してしまう。そして次第に状況は悪化し、ニュータウン内のロボットたちが凶暴化、夢のような理想郷は一変し恐怖の街となった─。

いやぁ、いかにもZ級らしい作品でした。

何がダメってロボットたちが暴走しているのに画面に緊迫感がまるでない。

CGがアサイラム作品などと比べて、まだ見られる程度に作られているのが救いです。 

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そもそもこの作品、ストーリーがグダグダすぎます。

同じパターンの連続でメリハリが全く無いために、見ていて途中で飽きてしまいます。

 

なによりも整合性がないんですよね。

ロボットの暴走が予想以上に広がった原因は最後までわからないし、ニュータウン全体が攻撃されているのに社長やTVスタッフのいるオフィスビルは全くの無傷。

全体の位置関係もよくわからない。

 

演じている役者も大根揃い。

見境なくロボットたちが襲ってくるのにチンタラしていてご都合主義。

殺人が行われていても「あ、今誰かが殺されたようです」なんて他人事。

Z級お得意の思わせぶりでいて実は何の意味もなかったカットも満載。

そのために見ていても盛り上がりに欠けて、

ほとんど印象に残りませんでした。

 

ロボットのCGも中途半端に出来がいいので、ネタにもならないのが非常に残念。

中途半端すぎてどちらにも針が振り切れなかったのが、この作品の最大の欠点かもしれませんね。

 

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作品情報

原題:ROBOTROPOLIS

制作:2011年、シンガポール、Boku Films

監督:Christopher Hatton

主演:Zoe Naylor

時間:85分

トレーラー: