エイリアン・アルマゲドン
エイリアンと人類の戦いを描いたSFパニックアクション。襲来した宇宙船に攻撃され、圧倒的な力で占領された地球。生き残った人類はロサンゼルスに集結し反撃を宣言する。そんな中、ロスで娘を探すジョディはエイリアンに捕獲されてしまい…。
これまでにいろいろなダメ映画を見てきましたが、そのなかでもトップクラスに入るダメっぷりです。
まだまだ上には上がいるのだなと思わされました。
何しろ映像を見ていても、どこで誰が何をしているのかがさっぱりわかりません。
火星人が攻めてきて人類が降服して……とった大まかな背景はわかりますが、画面上の動きがその中でどういう意味を持つのかさっぱり見えて来ません。
前触れも説明もないままに人物が現れては死んでいきます。
思わせぶりなこの人の言動にはきっと意味があるのだろう、説明はされないがこの人がキーとなるのだろう、そう思わせておいて次のシーンであっさり死んでしまい、結局思わせぶりな言動はわからずじまいのまま。
それが90分ほぼずっと続き、見ていて頭が痛くなってきます。
本当に脈略というものがない映画なんです。
前のシーンとその後のシーンのつながりが全くないんです。
最後には侵略火星人を見事撃退するのですが、その方法も全くわかりません。
なんだかわからないけど主人公が虫にくわれて犠牲になったら、宇宙船が撤退して終わっちゃいました。
本当にわけがわからない映画なんですよ。
ある意味奇跡のような作品です。
あとはアレですね。一応主人公らしいジョディたちですが、ひたすら吐いています。本当にゲロを吐くんです。
これには見ていてもらいゲロしそうになっちゃいました。
もちろんこんな映画ですから映像の原則なんてガン無視です。
銃撃戦はどうみても撃っている場所と撃たれている場所が同じ場所に見えませんし、イマジナリーラインなんて平気で越えちゃうので位置関係もバラバラです。
いやぁ、その筋の方にはぜひともチャレンジしていただきたいものです。
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作品情報
原題:Alien Armageddon(IMDB、AMGエンタテインメント)
制作:2011年、アメリカ、Morphius Film
監督:Neil Johnson
時間:95分