ダメ映画レビュー

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ヒドラ

ギリシア神話に登場する九頭の大蛇“ヒドラ”の恐怖を描いたモンスターパニック。静かな海域にひっそりと浮かぶ無人島にノーランら4人の犯罪者を解き放ち、“人間狩り”を楽しんでいたセレブのハンターたちだったが、島に棲む怪物・ヒドラが現れ…。

先日午後ローで放送されたのを録画して観た作品です。

終盤のまさかの展開にびっくりしてしまいました。 

 

この映画のみどころ
  • やる気のないヒドラのCG
  • 終盤になって訪れるまさかのファンタジー展開

 

冒頭から残念なお知らせです。

ヒドラ、こんなにかっこよくありません。

完璧なジャケット詐欺です。

むしろライディーンに登場するガンテのようでした。

 

そもそもこの島の設定自体がおかしいんですよね。

ギリシア神話ヘラクレスヒドラを退治したのはアミュモネの沼。

別に絶海の孤島ではありません。

そもそもギリシア神話の遺跡が残っているのならば地中海世界であり、

地中海に存在すら知られていない無人島があるというのもまたおかしな話。

ただ、ヒドラの斬られた首から新しい首が2つずつ生えてくる描写は、

神話にのっとったものであったのは注目点だと思います。

 

モンスター・パニック映画として途中まで見ていたのですが、

終盤になって「伝説のヘラクレスの剣でヒドラを退治して云々」と始まり雲行きが怪しくなってきます。

アーサー王の伝説よろしく試練に耐えて剣を引き抜くと、ヒドラをバッサリ一刀両断。

これでめでたしめでたしと思いきや……。

もう一幕波乱が待っていました。

あれ?死んでないの?

で、改めてめでたしめでたし。

あれ?これファンタジー映画ではないですよね?

 

CGは完全に脱力系。

アサイラムもびっくりのクオリティでリアリティなんてくそくらえです。

ストーリーもご都合主義。

そういった類いの作品に耐性がある方なら十分に楽しめると思います。

思う存分「ダメさ」を味わってください。

 

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作品情報

原題:Hydra

制作:2009年、アメリカ、Cinetel Films

監督:Andrew Prendergast

主演:George Stults

時間:94分

トレーラー: