レッド・ウォール
実際に起きた大火災を驚異のスケールと最新VFXで描く、パニック・スペクタクル巨編!ワイオミング州、世界最古の国立公園は独立記念日が近づき、多くの人出で賑わっていた。森林火災の調査に赴いたハーディング博士は不吉な予感を覚える。異常気象に見舞われた大森林地帯は、発火寸前の火薬庫のような状態にあった。その不安は的中し、キャンプ中の観光客が山火事の犠牲者となる。消防士たちは決死の消火活動に挑むが…。
アルバトロス作品ということもあり、合衆国沈没のようなトンデモ災害パニックムービーを期待していたのですが、意外や意外、フツーのB級映画でした。
実際に1988年にイエローストーン国立公園で発生した大火災を基に描かれているようです。
災害パニックムービーというよりも、災害に立ち向かう人々を描いたヒューマンドラマ。
はじめは反目しあっていた人々が、危機を前にして一致団結してチームになっていく物語は、陳腐といえば陳腐だがお約束的な面白さがある。
ただ残念なことに山火事の恐怖感というのが、あまり伝わってこない。
CGがチャチくて映像がダメダメというよりも、アメリカ人と違って身近な事例じゃないということもあるかも。
これが地震だったら違ってきたのかもしれませんが。
そこに目をつむれば前半の展開こそタルいものの、なかなか面白い作品でした。
唯一アルバトロスらしさを発揮しているのがジャケット。
舞台は自然豊かなイエローストーン。こんなビルなんて皆目ございません。
ジャケットだけは合衆国沈没に負けてませんよ。