尻怪獣 アスラ
尻怪獣 アスラ
Z級映画サプライヤーとしてのアルバトロスの名を世に知らしめたのはこの作品の配給であった、と言っても過言でありません。
そんな伝説的な作品なのですが、恥ずかしながら未見だったのですよね、私。
ダメ映画仲間に提供していただいたおかげで観ることが出来たのですが……ちょっとすごすぎます。
観たあと体調を崩してしまいました。
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- 尻が怪獣化するというアイデア
- 尻に対する異常なまでの執着
- 斬新な核汚染対策
ひどい。
悪ふざけにもほどがあることを言いたくなります。
それくらいひどい。
だって製作会社が「パラマウント」ならぬ「ピロマウント」ですもの。
その段階でひどい。
作中に登場する怪獣「アスラ」は、主人公ウォルドーの尻が巨大化して体から離れて暴走してしまったものなのです。
その大きさはビルよりも大きいのですよ!
こりゃデカイ。
こうも言いたくなります。
そもそもなぜウォルドーのお尻がこんなことになったかというと、休暇先のメキシコでシリクイウシガエルにお尻をレイプされてしまったせいなのです。
そのため前立腺が野球ボールのように腫れあがってしまい、怪しげな治療を受けるはめになるのです。
それがこれ。
なんて斬新な治療法なんだ……。
でも放射線による影響が心配?大丈夫。
Ω ΩΩ< な、なんだってー!!
対処法も斬新すぎます。
しかし、ウォルドーはこれをジョークだと思って実行しなかったのです。
いや、誰だってそう思いますよ。
その結果が尻の暴走という結果につながってしまうのです。
尻が暴走したときのウォルドーはこんな悲惨な状態になってしまうのです。
/(^o^)\ナンテコッタイ
このように、お尻が勝手に体から離れて暴れまわるというコンセプトの時点で狂っていると言われても弁解のしようがない作品なのですが、さらに作中には尻に対する異常なまでの執着が散見されるのです。
お尻の手術をする日本人医師ワンサムサキはこのようにウォルドーのお尻を褒め称えます。
何かうまいことを言っているように見えますが尻の事しか言ってません。
さらにウォルドーを犯人扱いしたことを反省する刑事の場合は自分への罰として尻を殴ることを要求します。
男気を見せているようですがただの変態です。
アスラをやっつけたあとに落ちてきた尻にはこの一言。
もうわけがわかりません。
尻だけでもお腹いっぱいどころか食べ過ぎと胃もたれで嘔吐しそうなくらいですが、この上いろいろな映画のひどすぎるオマージュが散りばめられているので何が何やらわかりません。
しっちゃかめっちゃかです。
日本の怪獣映画もパクインスパイアされており、「モスラ」の双子の妖精に似たキャラクターが登場します。
このキャラクターがメタな発言で状況を説明していきます。
うるせーよw
その他下品だったり、まったく笑えないジョークだったり、画面が汚すぎて何が写っているのかわからなかったり、次から次へと困難が生じる苦行のような内容です。
なので、中途半端な気持ちで見ると大やけどを負ってしまうので素人には絶対にオススメできません。
しかし、だからこそ挑んでみたくなるのが通というもの。
われこそはと思う好事家はチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
ただしその結果どんなことが起こっても私は知りませんよ。
尻だけに。
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作品情報
原題:Rectuma
制作:2003年、アメリカ、 Pirromount Pictures
監督:Mark Pirro
主演:Bill Devlin
時間:95分
トレーラー: