ダメ映画レビュー

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シャークトパスVSプテラクーダ

数年前、突如現れた殺戮モンスター“シャークトパス”が姿を消したサンタモニカ・ビーチは、今日もビキニの美女たちで賑わっていた。そんなある日、青い空から突然“謎のモンスター”が舞い降りてくる。顔は魚、翼竜の胴体を持つそのモンスターは、目にも止まらぬハイスピードで人々を襲い始め、ビーチは大パニックに。この最狂モンスターの正体は、米軍が究極の遺伝子工学を駆使して産み出した軍事用合体生物兵器プテラクーダ”だった。本来、軍のコントロール下にあったが、突然制御を失い、人間界に牙を剥いて暴走を始めたのだ。一方、死滅したと思われていたシャークトパスだったが、海洋学者のロレーナが偶然、卵を発見して秘密裏に飼育していた。その存在が明るみに出たことから、国防総省プテラクーダの刺客として、シャークトパスに白羽の矢を立てる。想像を絶する史上最狂のモンスター決戦の火蓋が切って落とされた!

現在ヒューマントラストシネマ渋谷で開催されている「未体験ゾーンの映画たち2015」。

以前からこの映画祭に参加したかったのですが、今回初めて鑑賞することができましたよ。

お目当ては「シャークトパス」の続編「シャークトパスVSプテラクーダ」。

ロジャー・コーマンの力を再確認するような内容でしたね。

 

 

この映画のみどころ
  • 巨大な合体生物によるくんずほぐれつの大乱闘
  • ありえないボールを使ったビーチバレー
  • 辻褄が合わないとかこまけーことはいいんだよ!

いやぁ、すごかったです……。

大きなスクリーンで見る巨大生物の乱闘は最高にバカバカしくて面白かったですよ。

シャークトパス」の続編ではあるのですが、前作を見ていなくても十分に楽しめます。

 

今回のみどころはやはり、シャークトパスプテラクーダとの戦いでしょう。

序盤から出し惜しみすること無く、海に空にと大乱闘を繰り広げています。

シャークトパスプテラクーダのCGもかなりの出来になっていて、私驚いてしまいました。

(もちろん今までの稚拙なものに比べれば、という意味ですが)

 

ストーリーは……うん、まぁ、なんだ。あってなきようなものですよ。

つじつまの合わない行動ばかりですし、セリフと行動が一致しないとかザラです。

巨大生物が現れても画面に緊迫感がまるでありません。

だって逃げ惑うシーンなのに、撮影している様子を覗いている一般の人とかが背景に写り込んででしまってるんですもの。

 

パニックものではお馴染みの誰かが襲われているのに同じ場所にいながらまったく気づかない。それでいて誰かが悲鳴を上げると全体が大パニックになるというお約束も踏襲されています。

マシンガンでもびくともしなかったプテラクーダが拳銃の弾にはビビってしまう。

でもね。そういう細かいところが気にならなくなるくらい、バカバカしくて面白いんですよ。

 

そうそう、劇中に出て来たコナン・オブライエン。

私は恥ずかしながら知らなかったのですが、有名なトークショーの司会者の方なんですね。

日本で言えばタモリみたいな存在でしょうか?

本人役でのカメオ出演でしたが、実に印象に残るシーンになってます。

まさかあんなことになるなんて……。

 

何もかもがバカバカしくて面白かったのですが、プテラクーダを操る側の作戦名だけはちょっと不快でしたね。

それ以外は1300円分元を取るくらい楽しめる映画でした。

 

残念がら東京での上映は今日で終わってしまいましたが、今後大阪、名古屋、福岡での上映が3月に予定されています。

DVDの発売・レンタル開始前にご覧になりたい方はぜひ映画館へ足を運んでみてはいかがでしょうか?

 

 

コンセッションでは「未体験ゾーンの映画たち2015」オリジナルドリンクが販売中です。

私も飲みましたよ!コーラッシーを!

うん……不思議な味だね……嫌いじゃない。

 

なお、「シャークトパス」シリーズは第3弾も制作されております。

その名も「Sharktopus vs. Mermantula」。

Mermantulaとは男の人魚(merman)とクモ(tarantula)のハイブリッド。

もう何がなんだかわからないよ……。

公開は2016年となっております。

さすがロジャー・コーマン……。

 

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作品情報

原題:Sharktopus vs. Pteracuda

制作:2014年、アメリカ、New Horizons Picture

監督:Kevin O'Neill

主演:Katie Savoy

時間:84分

トレーラー: