ダメ映画レビュー

愛すべきダメ映画のレビューを書いてます

猛獣WARS

突然、ペットの猫や犬、そして鳥などが、一斉に人々を襲撃しはじめ世界はパニックに。そんな事態を知らないピザ屋のウルフは、猛獣たちが待ち受ける森の山小屋へと配達に向っており…。動物との壮絶な戦いを描いたモンスター・パニック。

GyaO!さん、いつも素敵なクソ映画をありがとうございます。

 

どこかで名前を聞いたことのある作品だと思ったら、以前にZ級映画評論家の中野ダンキチさんがイベントで紹介されてた作品なんですね。

さすが目利き。

Z級Z級、度肝を抜かれるような作品でした。 

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この映画のみどころ
  • どう見てもぬいぐるみにしか見えない動物たち
  • 70分のうち1/4を占める主人公の童貞喪失未遂シーン
  • とりあえずぶち撒けられる血糊の量

普通この手のパニック作品だと、キモとなるのが襲ってくる動物たちによる恐怖感のリアリティになりますよね。

 

この作品はひと味違います。

なんと、動物による襲撃シーンはぬいぐるみかペラッペラなCGで済ます斬新な演出です。

 

鹿が!熊が!なぜかゴリラが!

 

揃いも揃ってショボいです……。

 

これではリアリティに欠けて怖くない。

そう思ったのでしょうか?

その分これでもかとばかりに血糊をぶちまけてごまかします。

それはもう画面全体が真っ赤に染まるくらいに。

 

これだけでもこの作品がいかに素晴らしいかおわかりいただけると思います。

 

その他にも、襲う前の鹿がこんな不自然なCGだったり、

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怪我した手が作りもの丸出しだったり、

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とにかくツッコミどころしかありません。

 

そもそもなぜ動物たちが凶暴化したかは説明されず、「こまけーことはいいんだよ」とばかりに襲いかかってきます。

 

また主人公たちの行動も、童貞喪失未遂の相手を追いかけようとするもので、自ら危険な目に遭うような行動ばかり。

緊張感の無さには観ていてイライラしてしまいます。

まさに自業自得でしかなく、「とっととぬいぐるみに食われろ!」と念じるように観てましたね。

もう主人公なんて童貞こじらせちゃってひどいんですもの。

 

この手の低予算映画にありがちですが、プロデューサー、監督、脚本、編集が全て同じ人。

さらに端役で出演までしちゃってます。

ちょっと大掛かりな自主制作映画ってところでしょうか。

 

その筋の好き者には是非見て欲しい作品ですね。

 

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作品情報

原題:Rise of the Animals

制作:2011年、アメリカ、Whacked-out Entertainment

監督:Chris Wojcik

主演:Greg Hoople

時間:70分

トレーラー: