ダメ映画レビュー

愛すべきダメ映画のレビューを書いてます

アナコンダ・アイランド

遺伝子操作で凶暴性を高めた究極の毒蛇が暴れまくるモンスターパニック。バイオテック社の孤島の秘密研究所で生み出された毒蛇が、移送の失敗で解き放たれ近隣のエデン島を襲撃する。監督は『アトミック・ツイスター』のビル・コーコラン。

 普通モンスター・パニックでアナコンダといったら、

それこそ牛でも飲み込むかのような大蛇が出てくると思いますが、

今回登場するのはどんなに大きくても50センチほどの蛇。

大きさよりも数で勝負とばかりにうじゃうじゃでてきます。

 

あれ?別に「アナコンダ」というタイトルである必要ないんじゃないですか?

ま、アルバトロスですし。

 

何と申しましょうか、非常にオーソドックスなダメ映画。

蛇のCGはあきらかに違和感てんこ盛りですし、

伏線かな?と思しきところも完全放置で拍子抜けしてしまいます。

蛇の毒の回り具合も頑丈なボディーガードが即死したかと思いきや、

子供は2~3日もったりと一貫性がありません。

蛇の出現もあまりにも唐突過ぎて、

「何でそこまで接近するまで気がつかない?!」という神出鬼没。

まぁ、この点はモンスター・パニックのお約束と言えばお約束なのでしょうが。

 

中盤以降の島民の逃げ惑うシーンも、

安全な場所に隔離している娘をわざわざ助けに行こうとしたり、

室内に立てこもったのにわざわざ蛇がうじゃうじゃいる屋外へ逃げたり、

何がしたいのか、かえって事態を悪化させる行動が目立ちます。

画面に緊迫感が全く感じられません。

それでいて無駄なベッドシーンをさしはさんでいたり、

強引過ぎる恋愛展開があったりと、

ストーリー展開がチグハグなのもZ級らしいです。

 

そもそも、大きな疑問なのが、

最初に研究所から逃げ出した蛇はどんなに多く見積もっても30匹前後。

それがいつのまに増殖したのか、

後ろに0が1個か2個つくくらいの大群で襲い掛かります。

 

笑えるようなシーンもあまりなく、観ていてぐったりしてしまいました。

同じヘビ映画なら「メガスネーク」のほうがまだマシかもしれません。

 

そうそう、戦死した恋人を思い悩んでいたのに、

なぜか主人公とラストでくっついたヒロイン。

どこかで見たことあるなぁと思ったら、

アローン・イン・ザ・ダークに出ている人でした。

あぁ、やっぱりZ級にしか出ていないんですね、わかります。

そして監督は「人間消失-トリビュレーションフォース-」の人。

ある意味豪華メンバーですね。

 

この映画を借りる

 

その他のレビュー済みダメ映画はこちらからどうぞ

 

作品情報

原題:Vipers

制作:2008年、アメリ

監督:Bill Corcoran

主演:Tara Reid

時間:95分

トレーラー: