ダメ映画レビュー

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宇宙戦争ZERO

大胆な発想と驚異のVFX映像で描いたSFアクション大作。1892年、コロラド州。平和なアヴァランスの街に突如襲来した、昆虫型エイリアン。4足歩行し、巨大な触手で獲物を貫く。列車強盗のサム、女医のアビゲイル、賞金稼ぎのローズたちは必死で立ち向かうが、銃やライフルは全く通用しない。さらに巨大UFOが飛来し、おびただしいエイリアン軍団が地上に舞い降りる…。

以前に「宇宙戦争2008」「新・宇宙戦争」とトム・クルーズの出ない「宇宙戦争」をレビューしましたが、今回も当然ながら本家の「宇宙戦争」とは縁もゆかりもない作品です。

 

西部劇の舞台にエイリアンが登場するという設定は斬新ですが、肝心の内容がいかにも低予算なお粗末な出来。

まずもって町が野外ロケセットまるわかりで広がりがありません。

異星人が襲来するという地球規模的な事件にもかかわらず、その町だけで完結してしまっているんですよね。

 

むしろそういうしょぼさや緊迫感の無さをいかに笑えるかが鍵のように思えてきます。

エイリアンやUFOのデザインは意外にも悪くないのですが、それをうまく活かしてきれていないなという印象も受けますね。

なによりもセリフから伝わる状況と実際の映像がどうもズレてるのが気になります。

まぁ、この手の低予算映画ではよくあることなんですけどね。

ラストシーンもそのためにぐだぐだ。

散々やっておいてそれでケリつけるのかよ?とびっくりです。

 

エイリアンの来襲目的が実はウラン鉱石だったというアイデアは面白いけど、

やっぱり消化不良だなぁという作品ですね。

 

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作品情報

原題:High Plains Invaders 

制作:2009年、カナダ、Castel Film Romania

監督:Kristoffer Tabori 

主演:James Marsters 

時間:85分

トレーラー: