ダメ映画レビュー

愛すべきダメ映画のレビューを書いてます

バトル・オブ・パシフィック

退役間際の旧型戦艦と未知のエイリアンが対決するSFアクション。巨大戦艦・USSアイオワは、最終航海の途上で国籍不明艦を追跡するも姿を見失ってしまう。その頃、アメリカ本土の軍事基地は未知の攻撃にさらされ、最新鋭兵器を無力化されていた

だいぶ以前に午後ローを録画したのですが、塩漬けにしてしまっていた作品。

あまりにもいろいろと突き抜けてしまっていて、笑いどころしかありませんでした。

最高です。 

 

この映画のみどころ
  • 資料映像を流用したアイオワ?の勇姿
  • 資料映像を使えない場面でのCGのショボさ
  • 最新鋭の艦隊が全滅した敵と対等に渡り合う老朽艦アイオワのありえない強さ
  • エイリアンのあっけない最期

 

何から突っ込めば良いのでしょう。

まずは孤立した老朽艦がエイリアンと戦うという設定。

あれ?どこかで聞いたことがあるような……「バトルシ…」(それ以上いけない)。

 

実はこの作品、原題は「American Warships」なのですが、もともとは「American Battleship」でリリース予定だったとか。

それが本家からクレームが入って、タイトル変更になったといういわくつきなのです。

さすがだなアサイラム

 

アサイラム作品の中でも低予算作品らしく、アイオワの映像は資料映像からの流用です。

これが本当にアイオワかどうかすら私にはわかりません。

 

このように資料映像を使っている部分はまだそれなりに見られるのですが、細部になると資料映像は使えません。

そこでCGで表現しているのですがそのクオリティは低予算っぷりを如実に表現しています。あ、これアカンやつや!!

 

そんなしょぼいアイオワなのですが、まぁ、強いこと強いこと。

襲ってくるミサイルは全て叩き落とします。

それもレーダー管制など全く無し。

目視と手動でやってのけてしまうのです。

ちょっとありえないくらいの活躍ですが、細かいところを気にしたら負けです。

 

襲ってくるエイリアンは当初北朝鮮の攻撃に偽装します。

というのも、このエイリアンは放射性物質を好む生態で、地球上の国歌を疑心暗鬼にさせることで核戦争の状況を生み出し、自らに住みよい環境に地球を変えようと画策しているのです。

ちなみに北朝鮮の他中国・ロシアも「悪玉」にされていて、この点は面白いなぁと感じましたね。

 

そのエイリアンさんなのですが……すごく……ショボいです……。

私、このエイリアンが姿を現した時にコーヒー吹いてしまいました。

 

なお、このエイリアンさん最期に大暴れするもののあっけなくやられてしまいます。

どのようなやられ方かはぜひ本編を見てお確かめ下さい。

 

Z級映画に耐性のない方にはあまりオススメできませんが、マニアなら絶対に楽しめる作品です。

アサイラムならではのダメっぷりを楽しみましょう。

なお、監督はシャークネードシリーズの脚本を担当し、この作品でも脚本を書いています。

あぁ、なるほど……。

 

この映画を借りる

 

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作品情報

原題:American Battleship

制作:2012年、アメリカ、Asylum

監督:Thunder Levin

主演:Mario Van Peebles

時間:89分

トレーラー: