ブリザード・エッジ
小型ジェット機が突如エンジントラブルに見舞われ、冬のヨセミテに不時着する。彼らは古びた山荘に辿り着くがそこには、人の気配もなく淀んだ空気が流れていた。小型ジェット機のパイロットが地下の扉を調べようとした時、何者かが彼に襲いかかり一瞬にして彼を奥に引きずり込んだ…。彼らは、生きてこの山荘から脱出出来るのか?
ひどすぎる……
さすがの私もそれしか言葉がありません。
この前の「肉喰怪獣キラーツリー」もひどかったけど、これはさらにひどい。
まさか「肉喰怪獣キラーツリー」のダメ映画チャンプ王座が、こんなにも早く陥落するとは思いもしませんでした。
この映画、このあらすじからして間違ってます。
パイロットは不時着の時に死んでいますし、「一瞬にして彼を奥に引きずり込」むシーンなど皆無です。
おそらくオリコンの人もろくすっぽ見なかった……というよりも見るに耐えられなかったのでしょう。
まずもって映像作品の基本となる部分が全くできていません。
雪に閉じ込められているという設定なのに、次のカットでは庭に青々とした緑が茂ってたり、同じシーンなのにカットによってソフトフォーカスをかけたように画質が変わったり、シーン途中で音が突然消えてしまったりと、映像の同一性が皆無です。
カット割りも無意味だったり、演出意図が全く見えないものだったり、素人映画にもほどがあります。
おそらく大学の映研自主制作でも、まだマシに作れるのではないでしょうか?
おそらく資料映像から借用したと思われる動物などのインサートカットも、アスペクト比が異なる映像をそのまま使用したのか上下に押しつぶれていたり、とにかく基本的なミスが多いです。
ストーリー以前の段階でこれだけダメなのですから、ストーリーなんて語るに及びません。
とはいうものの、ひとつだけ突っ込ませてください。
ベッドシーン多すぎ!長すぎ!
1時間30分の作品に3度もベッドシーンは要りません!
しかもうち1つはレズですよ、奥さん!
どんだけエロ妄想に取り付かれた童貞厨房なんですか。
しかもどいつもこいつも他人様に見せられないような貧相な体しやがって。
あ~、モンスターパニックなのに肝心のモンスターについて触れていませんでしたね。
実はコイツ、冒頭にチョロっと顔見せした後は1時間ほど出てきません。
満を持して、現れた姿は……(;´∀`)…うわぁ…
ちなみに目には緑色の電飾が仕込んであって、それがチカチカ点滅します。
無駄なエネルギー消費です。
この近撮用の人形はCGの舌が伸び縮みするだけでほとんど動かず、本体が動くシーンはCGで表現しているのですが、そのCGがもう10年以上前のゲーム画面と言われても信じてしまえるほどヒドイ。
背景から完全に浮いています。おもちゃです。
どんだけ初心者がデザインしたんでしょう?
さらに雪は発泡スチロールなのがまるわかりです。
6発装填のリボルバー銃が無限装填のごとくぶっ放されます。
ラストはダメ映画お約束の大爆発でしめますが……何一つ解決しておりません゚(∀) ゚ エッ?
これほどまでに穴だらけの作品も珍しいのではないでしょうか?
いや、世界にはまだまだ私の想像をはるかに超えるダメ映画が眠っているにちがいない。