ダメ映画レビュー

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メガスネーク

巨大蛇と人間の死闘を描くモンスターパニック。毒蛇を祀る宗教に傾倒しているダフは、ネイティブアメリカンの蛇使いと出会い“アンテカ”と呼ばれる伝説の蛇の存在を知る。伝説に魅了されて蛇を奪ったダフは、“アンテカ”の封印を解いてしまい…。

 

こういったモンスターパニックの類だと、ジャケットと内容が全然違う!ということがよくあります。

(マンモスとかマンモスとかマンモスとか)

それはこの手の映画を見ているとわかるもの。

でも、この映画ではこのサイズの巨大蛇が出てきます。

もちろん、現実にはそんな大きさの蛇は存在しないのでCGです。

このCG、ダメ映画によくあるのっぺりとしたものかと思えばさにあらず。

鱗などもきちんとしていて爬虫類っぽい質感になっているんです。

でも、でもなんです。

そのCGと実写の合成が最悪。

完全にCGが浮いてしまって不自然なことこの上ありません。

CGの出来が悪くは無いだけに残念です。

 

ストーリーも不自然な部分が多いです。

まずは、冒頭に登場する毒蛇崇拝の邪教

蛇に対する主人公(ダフの弟)の動機付けにチョロっとでてきただけで、あとは何の説明もありません。

“アンテカ”と何がしかの関係があるのかと思いきや、放置でした。

 

次に、母親が蛇に襲われたあとのシーン。

次の日夜遅くになっても母親が戻らないのに探しにも行かず、翌朝息絶えるまで丸一日以上鳥小屋で放置され、結局蛇に飲み込まれてしまいます。

母屋の隣なのだから見に行けばいいものを、何で気が付かないのでしょうか。

 

さらに、蛇がお祭り会場で大暴れするシーンでは、これだけの大蛇が現れて騒ぎになっているにも関わらず、ジェットコースター、ヒーローショー舞台、コーヒーカップetc...

各アトラクションごとに蛇が近づくまで気付かずに騒ぎになっているのも不自然。

1箇所でパニックになれば誰かしら気が付くものでしょう。

それが誰一人気が付かずに蛇が現れるというのはねぇ。

 

それだけでなく、これは合成の都合でしょうが、皆が避難しているのに大蛇が真後ろに来るまで気が付かない人も。

これはありえない。

きっと「合図が出たら蛇から逃げてください」という指示でも出ていたのでしょう。

それが遅れたためにこうなったのではないでしょうか。

 

最後に、退治の仕方。

これは……ちょっと……どんなゼペット爺さん方式?

蛇の生態に詳しくないのでよくわからないのですが、そんなのありですか?

都合よく主人公と恋人だけ助かるし……。

 

材料自体は悪くないだけにもうちょっとテンポ良くまとめて、ストーリーももっと自然にしたら、もっと面白くなっただろうに…残念です。

 

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