ダメ映画レビュー

愛すべきダメ映画のレビューを書いてます

モンスター・マウンテン

ルイジアナ州リンカーン山で頻発する、原因不明の地震。死火山のはずなのに、何故?地質学者のエミリーは、元恋人のトマスと共に調査を開始。山に踏み入った彼らは、地中から出現した巨大な触手を目撃する。異変の原因は地殻変動ではなかった。旧約聖書マヤ文明の終末預言に登場する巨獣ビヒモスが、太古の眠りから目覚めようとしていた…。地上に滅亡をもたらす伝説の怪物と人類との命運を賭けた、最後の戦いが始まる!

先日のHMVとアルバトロスのキャンペーンで購入した作品。

期待に違わぬ作品でした。

もちろんダメ映画という意味でだがな! 

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この映画のみどころ
  • なかなか姿を現さず焦らしプレイに徹するビヒモス
  • ようやく登場したと思ったらあっけなくやられるビヒモス
  • 初心者にも操縦できるヘリコプター

 

物語の舞台は山あいの田舎町。

主人公の元軍人、その妹カップル、兄妹の父親と3つの視点からストーリーが展開しています。

いくつもの視点から描くのはいいのですが、低予算だけに各視点での描写がバラバラになってしまい同一性に欠けているのが残念です。

 

たとえば主人公の視点だとすでに暗くなっているのに、妹視点だと明るかったりします。

時間をずらして描写いるのかとおもったら、そのまま二人が再会するなどただ単にミスだった…というような部分がありますね。

 

モンスターパニックではありがちな展開ですが、この作品でも肝心のビヒモスは残り30分ほどにならないと登場いたしません。

それまでは触手とか目玉とか一部分だけが出現しているんですね。

 

触手だけでかなりの大きさであり、全体像はどれほどのものかと期待がふくらみます。

もちろんその期待は裏切られることも織り込み済みです。

 

焦らしに焦らしたうえでようやく全体像を現すビヒモスですが、キャッチコピーにたがわずデカいです。

とりあえずデカければ満足だろ?という制作者の考えが透けて見えるようです。

 

そんなビヒモスですが、主人公にあっけなくやられてしまうのがかえって悲哀を誘います。

「専用兵器だ!」とか言いながら主人公が取り出したのは……それですか……。

そんなのにやられちゃうんですか……。

 

それと主人公の父親はビヒモスをマヤの伝説と繋げようとしていましたが、そもそもビヒモスは旧約聖書に登場する怪物ですし、ルイジアナとメキシコは地理的にも離れているので牽強付会でしかないかと。

 

CGなどは言わずもがなの出来ですが、どちらかというとダメ要素の多いB級C級作品で、Z級とまではいかないという印象を受けました。

もちろんこれは個人的な印象に過ぎないので、実際にどうかはご自分でご確認になることをお勧めいたします。

 

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作品情報

原題:Behemoth

制作:2011年、アメリカ、Goliath Pictures

監督:W.D. Hogan

主演:Ed Quinn

時間:90分

トレーラー: