姑獲鳥の夏
はっきりいいます。
ダメです。
ダメすぎです。
瑣末な演出にこだわって、肝心の中身が空疎。
原作の雰囲気ぶち壊しです。
完全な自己満足型演出。
子供だましのチャチな特撮を見ているようでした。
原作の文庫版は誰かに貸したまま返ってこないのか、紛失してしまったので確認のしようが無いのですが、記憶をたどる限りでも「そうじゃないだろう」と突っ込みを入れたくなる部分が多い。
原作の映像化という点でもダメですし、単独の映画としてみると今度はストーリーが煩雑。
どうしようもない作品。
ダメ映画視点で見て楽しむことも出来ましたが、原作に思い入れがある分それも出来ませんでした。
つらかった。
ただ、石田あゆみは鬼気迫る演技でよかった。
それから関口役の永瀬正敏。
配役を見た限りでは一番「違うだろ」と思ったキャラだったがどうしてどうして。
鬱病猿の文士、関口先生そのものだった。
これは意外。